2017/10/27 19:41
南蔵院の貧女基金 施設の子供たちが作ったローソクを灯してきました
そばの案内板によりますと、高野山奥院灯篭堂に貧女の一燈堂があるとされます。
ここにあるお堂は、それを勧請したものであります。遠い昔和泉の国にお照と呼
ばれる少女がいて、毎日、両親の墓前にお参りをしていましたが、高野山の弘法
大師に灯篭を献ずれば、亡くなった両親の供養になると聞いたもののお金がなく
献ずることができずにいたがある日、或るものが、お照の黒髪が素晴らしいを見
て良いお金になるとつぶやいたので、お照は女の命である黒髪を両親の墓前で切
ってお金に換え灯篭を求め奥の院に捧げたのです。貧しい少女が心をこめた灯篭
は、高い位置に備えられましたが、灯篭を献上するその日に、同じく一万燈の灯
篭を献上した長者は、一万基の灯篭のどれよりも高い位置にあった少女の灯篭を
見てちっぽけな灯篭が我の捧げた灯篭より上にある、とりのけてもらおうと言っ
た時に一陣の風が起こり、灯篭堂の中は真っ暗になったのに、少女の灯篭だけは
光がともっていたとされます。「見よ長者、見よ人々、亡き両親の菩提を祈り、
己が生命の黒髪を切って捧げたあの灯篭を。信仰は、権力でもお金の力でもでき
るものではない。お大師様は人間の真実だからこそうけられたものである。」と
の声が響いたとされます。
この高野山にあります灯篭堂を勧請したものとあります。
ぜひ一度お参りを!